LIBER STUDIO の関係者に話を聞いて、会社の雰囲気や “中の人” の素顔を様子をお伝えする本企画。今回は、2024年にIT企業から転職して、現在は情報活用サービスの Station で中心的な役割を担っている水門菜花にインタビューします。インタビュアーは、代表・石田です。
― 現在リバースタジオでどんな仕事をしていますか?
Station の営業やディレクション、カスタマーサクセスなど、業務全般を担当しています。
お問い合わせが来たお客様に対して、まずお打ち合わせをさせていただき、サービスの説明からニーズのヒアリングまでをおこない、無料トライアルに向けて、私たちのソリューションをご提案させて頂きます。
ディレクターとしての役割もあり、お客様の要望を踏まえてエンジニアに要件を伝えて、機能をつくっていきます。Station は、AI を用いたサービスなので、私自身が簡単な Python を書いたり、プロンプトを設計することも多いです。
クライアントのニーズにあわせてサービス提供

― お客様によってニーズが異なり、提供するサービスも異なるわけですね。
そうです。お客様の個別課題に合わせて、トライアルからご契約時の機能までを最適化して提供しています。
お客様の課題は本当に様々で、たとえば入札に関する情報を取得したいというニーズがあります。この場合は、国や行政、地方自治体などあらゆるサイトに公開されている入札情報を取得して、必要な情報だけを抽出してお渡しします。自治体ごとに提供しているフォーマットが異なるため、AI で共通する情報を抜き出している点が特徴です。
また営業リストとして情報収集をおこなうお客様もいらっしゃいます。たとえば電力事業を担当されているお客様であれば、建物や施設、工場などの新設に際して需要が生まれるため、報道に限らず自治体などからも工事の許認可に関する情報などを集めています。こういったニーズは、たとえば Wi-Fi や ATM、清掃サービスなど幅広い業種の営業機会で生まれています。
それから、資金調達に関する情報から営業を行っているお客様もいます。たとえば「資金調達で何億円以上を集めたベンチャー企業」に対して、オフィス需要や採用需要が生まれるため、リスト化しているイメージです。
― 幅広いニーズに応えているわけですね
本当に色んな活用を頂いており、自分でも凄いなって思っているのは、食品価格をモニタリングしたり、POS情報や衛星データなどを取得したり、報道に載らない情報を収集できることです。
何らかのデータを毎日モニタリングされているお客様は非常に多くて、いちいちウェブサイトを確認して、PDF をさらに確認して...という形でチェックすることが非常に手間だったり、自動検知が難しい状況を解決しているのは、非常に便利だなって思いますね。
お客様の課題解決が喜びに

― ありがとうございます。今の仕事で楽しいなと思うことは、どんなところですか?
お客様から直接お問い合わせを頂いた時から契約、カスタマーサクセスまでを一貫してサポートさせていただく点です。お客様と向き合う仕事は全てそうだと思いますが、お客様の課題を解決した時、本当に喜んで頂くことが分かる点です。
サポートできることが実感できるため、やりがいに繋がります。
― 反対に難しい点はありますか?
Station は、情報やデータに関する課題に幅広く応えることができるので、多業種のお客様にお問い合わせをいただきます。そのため、私たちも幅広いドメイン知識が必要になる点です。
当然、業界によって知らないことが沢山あるため、学びながら理解を深めて、案件を進めていくことは難しいですね。私も最適な提案をしたいので、自分の理解が及ばないことで解決できない課題があるのは勿体ないため、日々の学習が重要になってきます。
業界ごとのドメイン知識を深めることの難しさと楽しさ
― そういった課題解決は、コンサルのような動きが必要になりますよね。
そうですね。ただ私としては、そうした業務が向いてるなと思います。
様々な業種に関わることで、色んな会社がどのようにサービス展開をして、ビジネスを進めているのかを知れるという意味で、好奇心旺盛な自分はプロジェクトを楽しめています。「この会社がこういう部分で、他のお客様の課題解決してるんだな」とか「こうやってお金が回ってるんだな」という構造を知ることは、単純に楽しいですね。
― 飽きないですよね。
そうですね。あと、私にとって重要なポイントなんですけど、新卒で業界を選ぶ際、実はコンサルティング業界は選択肢から外れていたんです。
― そうなんですね。
好奇心旺盛という面では、コンサル業界に関心も近かったかもしれませんが、自社プロダクトを持っていることが、自分にとっての価値観や会社選びにとって重要でした。
弊社の場合、Station という自社プロダクトを持っており、それを「より良くしよう」という軸を持ちながら仕事できることが楽しいです。
個人的には、やっぱり「モノを作ってる人が偉い」と思ってるんです。 専門知識を使いながらお客様をサポートする仕事も非常に重要だと思いつつ、私はモノづくりをしながら、お客様の課題を解決することが楽しいです。
レシピサービスのPdMからの転職

― キャリアの話でいうと、前職は何をしていましたか?
レシピサービスのウェブメディアを担当していました。役職としてはPdMと呼ばれる、プロダクトマネージャーという役割です。
PdMの定義自体も企業によって異なりますが、私の場合はプロジェクト管理からWebデザインに関する企画、トラフィック流入を増やす施策などを担当していました。どうすればお客様がページを訪問して、長時間滞在し、実際に「レシピをつくる」という行動に繋がるか、という視点を持って仕事をしていました。
その施策として、レシピを企画する場合もあれば、ボタンをより使いやすい位置に上げるみたいな UI 改善の場合もあれば、やるべきことは沢山ありましたね。
― なぜ PdM から今のお仕事に?
ポイントが2つあって、1つはスタートアップに行くことでした。
大学生の頃からベンチャー企業に縁があり、大企業で働くイメージよりはスタートアップに関心がありました。前職は上場間近なステージで、これから大企業になるフェーズだったので、もちろん楽しかったのですが、より小さな規模の会社を若いうちに経験しておきたいと思っていました。
元々、(リバースタジオが運営する)The HEADLINE が凄く好きで、読者だったという経緯もあり、自分の好きなスタートアップが人材を募集してるタイミングで応募しました。
もう1つは、プロダクトマネージャーという仕事に限らず、色んな役割を経験したい想いもありました。スタートアップはカオスなイメージもありますし、実際にリバースタジオ社でも、営業からカスタマーサクセスまで幅広い業務を担当しています。エンジニアとコミュニケーションを取るだけでなく自分で Python を書くこともあるので、この経験が自分のキャリアの選択肢を広げていく感覚もあります。
― テクノロジー業界という軸は引き続きあったわけですね。
はい。リバースタジオは、外側からは石田さんや The HEADLINE というメディアの印象が強いかもしれませんが、テクノロジーの会社です。
情報をメディアという形で届けるか、企業向けに最適化してテクノロジーによって情報を届けるのかの違いはありますが、いずれにしても情報をテクノロジーによって最適化させています。私も情報通信学科を卒業しているので、情報が伝達されて人に影響を与えるプロセスに興味がありました。
テクノロジーとスタートアップへの関心
― テクノロジーには以前から関心があったんですか?
小さい頃から、最新のゲームやパソコンには触れていました。大学入学後に出会った友人や教員、社会人の方もスタートアップ界隈の人が多かったです。
研究も好きでしたが、自分は最終的に博士課程に進学しませんでした。一方、アカデミックな領域でテクノロジーを発展させていく方も非常に尊敬しており、それを社会に還元していくことにも関心があります。スタートアップは、技術の社会実装に近いところにいる会社も多く、その点も関心に近い理由ではあります。

― 水門さんはプロボノもやられてますが、社会課題にも関心が高いですよね。
幼少期から社会課題に関心があり、高校生ぐらいの時はグローバルな貧困問題などを踏まえて国連職員になりたいと思っていました。ただ現在は、国内のジェンダー問題などに関心が強いです。プロボノとして携わっているプログラムでは、若年層の妊娠にまつわる課題を解決することを目的としています。
私の場合、高校生から大学生になるタイミングで、ジェンダーギャップを強く感じるようになりました。
理工学部の情報系は、女性の学生や教員の割合は非常に少なく、修士課程に進む際には女性の先輩が一人もいませんでした。女性であるというだけで、周囲の友人がつらい経験をしたり被害に遭うこともあり、ジェンダーの問題が身近な課題だと痛感しています。
そのため、ただ傍観するのではなく、解決に向けて自分に何ができるか考え、プロボノ活動やイベント参加、寄付などのアクションに繋げてきました。
リバースタジオの雰囲気
― チームの雰囲気とかカルチャーはどうですか?
めっちゃ楽しいですよ。この規模感の会社だからこそですが、短期的にも長期的にも目標を掲げて、それを目指して一緒に頑張っていこうとする雰囲気は大きいです。
仕事以外でも、雑談などコミュニケーションを取る機会も多いので、メンバーの人となりが分かり、単純に仲良くなって楽しい面もあります。
メンバーの知的好奇心が高いことも、自分にとって大事な要素です。Slackでの会話や週次の定例ミーティングでも、テクノロジーの話からメディアの話、エンタメの話まで割と幅広く話します。そこから事業の発想も出てきますが、わりと雑談など余白を大事にしながら、でもビジネスは真面目に力強く進めていくカルチャーが気に入っています。
― それは嬉しい!
スタートアップだから、スキルをどんどん上げてガンガン突き進んで、というイメージを持つ人も結構いるかもしれませんが、弊社はお互いの強み・弱みを活かして、弱みを補い合いながら進めている印象です。
私もまだ社会人3年目(インタビュー時点)で経験もない中で、日々の仕事の進め方も含めて丁寧に教えてもらうことは多く、全員が互いに教えあって支え合う雰囲気だと思っています。

― どんな人と働きたいとかあります?
ハッピーな人だと良いですね。
― 金子さんも言ってましたね。笑
そうですね。笑
― 水門さん自身がハッピーな空気を出して、会社の雰囲気をメチャクチャ良くしていますよね。
ありがとうございます。笑
あとは、好奇心ですかね。何でも理解してみようとかやり切ってみようというモチベーションでいてくだる人は、弊社に合うんじゃないかなと思いますね。
― 本日はありがとうございました!
ありがとうございました!

水門菜花 / ディレクター
新卒でIT企業に入社後、2024年に株式会社リバースタジオ入社。情報活用サービスStationで、セールスおよびディレクターなどを担当。早稲田大学基幹理工学術院情報理工・通信専攻(修士)修了。JSAI2022人工知能学会発表。

